お知らせ

【新学年に向けて】学年別の勉強法・つまづきポイントをご紹介します!

4月に入り、早一週間が経ちました。
今週から新しい学年(学校)での生活が始まる!というお子様も多いのではないでしょうか。

進級・進学を迎えるお子様、そしてその保護者さまは、多くの期待とともに、一抹の不安も抱えるもの。
とりわけ、勉強に関する心配事は尽きないと思います。

「勉強についていけるかな」
「成績が落ちちゃったらどうしよう」
「受験に向けて何をすればいいの?」

そのようなお悩みの解決のため、このページでは学年ごと(小学1~2年生、3~4年生、5~6年生、中学生、高校生)の勉強のポイントをまとめています。
皆さまが良いスタートダッシュをきれるよう、このページが少しでもお役に立てば幸いです。

目次
小学1~2年生の勉強法
小学3~4年生の勉強法
小学5~6年生の勉強法
中学生の勉強法
高校生の勉強法

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小学1~2年生の勉強法


国語
まずはひらがなやカタカナを早い段階からマスターしておくことが大切です。
また、漢字は1年生では80字、2年生では160字を学習します。単に漢字を覚えるだけでなく、「とめ」「はね」「はらい」「書き順」なども重視されるため、途中でイヤになってしまうこともあるでしょう。そのような時は、漢字の成り立ちを一緒に調べてみるなどして、勉強のなかに潜む面白さを見つけてあげてください。
文章読解のポイントは、「だれが、いつ、どこで、なにを、なぜ、どのように」の、5W1Hをしっかり抑えることです。

算数
算数では「繰り上がり、繰り下がり」「筆算」「九九」が大きなポイント。具体的なモノを使って計算をイメージし、その後問題を解いていくことで理解が深まります。
もし余裕があれば、2年生に上がる前に九九を「言える」ようになっておくと、後々の算数の勉強がかなり楽になります。意味は分からなくても良いので、言葉として覚えてしまいましょう。九九はとにかく暗記になります。ただ、「九九はできるのに、文章題になるとできなくなる」というお子様も多くいます。これは読解力の問題ですので、日頃から読書などで文章を理解する力を養うことも大切です。

小学校低学年は、基本的な授業への姿勢・学習習慣などを身につけるのに最適な時期です。
「先生の話をちゃんと聞く」「ノートは後でわかりやすいようにとる」「帰ったら予習・復習をする」などの習慣を低学年のうちに身につけられると、勉強に対する抵抗感が低くなり、自分から机に向かうことも多くなるでしょう。

小学3~4年生の勉強法


国語
勉強が少しずつ難しくなってくる時期です。
3~4年生で習う漢字は計400字。1~2年生では計240字でしたので、さらにボリュームアップすることになります。また、文章問題は低学年よりもさらに長く、複雑になっていきます。漢字と文章読解の双方の力を養うため、中学年までに読書の習慣が付いていることが望ましいです。漫画でも構いません。とにかく「たくさんの文字に触れる」ことが大切です。

算数
算数は、わり算や分数、小数、図形といった概念が出てきます。もしつまづいてしまったら、日常生活のなかで問題を出してみるようにしましょう。わり算や分数などは、食事の時などに問題を作りやすいです。また、コンパスや分度器を正しく使う練習もしておくと、学校の勉強でつまづきにくくなります。

理科
3年生からは、理科と社会が登場します。理科のつまづきやすいポイントは「物と重さ」です。子供は単純に「大きいものの方が重い」と思いがちなため、体積と質量の概念を理解するのに時間がかかることがあります。その場合、身の回りにあるものを使って「重さ比べ」などを行ってみると、理解につながることがあります。

社会
社会では地理の問題に苦戦するお子様が多いです。地図記号などは大人でも分からなくなることがありますよね。そんな時はフィールドワークがオススメです。実際に地図の場所に行ってみたりすると、その経験とともに学習内容を覚えることになりますので、忘れにくくなります。

中学年になると、学校生活にも慣れ、自分でできることが増えてきます。それと同時に、興味・関心の方向性の違いが出てくるのもこの時期。興味があることに熱中することは、学習意欲を育むことにも繋がります。一見すると学校の勉強と関係ないようなことであっても、お子様の意思を尊重し、「知ることの楽しさ」を教えてあげてください。

小学5~6年生の勉強法


国語
高学年になると、勉強内容がさらに複雑化します。国語の文章問題では、抽象的な表現や説明を求められるものなど、より一層読解力が必要になってきます。また、早く文章を読むことも求められるため、読書を通じて難しい文章にも慣れておきましょう。要約の問題では文章全体を素早く理解し、ポイントを見つけることが大切です。また、感情を読み取る問題も今まで以上に難しくなりますので、教科書以外の文章問題にも多く触れながら、とにかく量をこなすことも重要になります。
漢字は計366字を新たに学習します。

算数
算数では分数・小数の四則演算、図形、比例・反比例、速さ、平均などを学習します。特に分数の計算は多くの人がつまづくポイントです。4年生で習ったところをしっかり復習してからチャレンジするようにしましょう。図形問題は、角度の求め方や図形の性質といった基本的な知識をしっかりつかむことがコツです。比例・反比例に関しては、身の回りのものなどを使って概念を理解することが難しいため、とにかく問題量をこなして慣れていきましょう。

英語
5年生からは、英語が成績のつく教科になります。基本的なアルファベットの学習はもちろん、5~6年生の間に600~700語ほどの英単語も学習します。
4技能(聞く、話す、読む、書く)の基礎作りのため、自己紹介や他の国に関するスピーチ、第三者についての紹介などの「話す」ことにも重点が置かれます。
大切なのは、語順を意識した学習です。中学英語へとスムーズに入っていけるよう、基本的な文法などをしっかりおさえていきましょう。

理科
理科は学習量が増え、気象や植物、物の運動、電流と磁界など、将来様々な分野に分かれる
単元を一気に学習します。すべて完璧にマスターすることはなかなか難しいので、まずは自分の得意分野を見つけることから始めましょう。
実際の体験(実験)を通じた学習も多く、これらは教科書で覚えるよりも記憶に残りやすいです。家でも様々なものを使って実験をしてみましょう。

社会
社会では歴史にも触れるようになります。好き嫌いがはっきりと分かれる分野ですが、最近はアニメや漫画、ゲームなどのサブカルチャーから興味・関心を持つお子様が増えているようですので、そのようなきっかけを与えてあげるのも大切です。
歴史の勉強で重要なのは「流れ」を理解することです。その時々の人物や事件は、後の時代への繋がりを持っています。まずは時代がどのように移り変わっていったのかという全体像を理解し、授業中に習う言葉はその流れの中の事象であることを意識しながら学習していきましょう。

小学校高学年では、低学年~中学年を通じてやってきた内容をさらに発展させたり、中学校に上がる前の準備段階となる単元を学習します。この時期に習う内容をどこまでしっかりマスターできるかが、その後の勉強(成績)を大きく左右するといっても過言ではありません。中学生・高校生となったとき、「小学生の時にもっと勉強しておけばよかった」と後悔しないよう、しっかりと知識を習得しておきましょう。

中学生の勉強法


国語
中学生の国語の問題は、小学校の延長となる「文章読解」「漢字」も大切ですが、「古文」「漢文」の学習も入ってきますので、このあたりもしっかり抑えておきましょう。
まず文章問題(現代文)ですが、これは小学校で扱った文章よりもさらに難解なものが出てくるため、日頃から様々な書物に触れ、複雑な文章や漢字に慣れておきましょう。
中学の国語の試験では、授業中に扱った教科書上の文章が出題されることが多いため、テスト前には教科書を再度読み直すようにしましょう。
もし文章題が苦手であれば、漢字の問題は取りこぼしのないようにしましょう。中学校のテストでは漢字問題に一定の比重が置かれるため、ここを完璧にしておけばある程度の点数を稼げます。
古文・漢文は、問題を解くためのルールをマスターしましょう。「歴史的仮名遣い」や「主語や助詞などの省略」「係り結びなどの文法」の基本的な知識を頭に入れてから学習すると、より理解が深まります。

数学
中学校の数学は「公式」が重要なポイントになります。まずはそれぞれの単元に登場する公式や解放をしっかりと覚え、問題に適用できるようになることが大切です。
テストで高得点をとるためには、出題パターンを覚えてしまうことも重要です。中学校のテストではある程度出題パターンは決まっているため、テスト範囲の問題をドリルなどでとにかく多く解き、様々な問題に慣れていきましょう。もちろん、間違えたところをしっかり解きなおすことも大切です。
とは言え、「どうしても数学は苦手…」という人もいるかと思います。そのような場合、テスト前は教科書の例題だけでも解けるようにしておきましょう。例題を完璧に解けるようになっておけば、その解法をテストの問題に当てはめていくことで、ある程度の点数を稼ぐことができます。

英語
中学英語の対策は、「単語」「文法」「長文」の3つに分けて行いましょう。
まずは単語を徹底的に暗記することが重要です。単語が分かっていないと、英語のほとんどの問題は解けません。文章問題で点がとれない原因も「単語力の欠如」であることが多いのです。そのため「1日に最低〇個は英単語を覚える」といったことを習慣化すると良いでしょう。
文法は例文を用いながら頭に入れるようにしましょう。様々な文を声に出しながら読み上げるのも有効な学習手段です。中学校のテストでは、教科書に使われている例文がそのまま出題されることも多いため、できれば例文を丸暗記してしまいましょう。
これらの単語対策・文法対策が、長文問題にも生きてきます。1つ1つの文を素早く理解し、文章全体の内容を正確に捉えられるようになるために、単語の復習や音読を欠かさず行うようにしましょう。

理科
中学の理科は「暗記」と「思考」の双方が必要とされます。
まずは単語などの基本的な知識を頭に入れ、そのうえで実験などのイメージを通じ、問題をどのように解くかを理解することが重要です。
理科は単元ごとに出題パターンや求められる知識がかなり異なってくるため、問題集を解くことでいろいろな問題に慣れておきましょう。
教科書や問題集に載っている図やイラストを使って解答のイメージを持つことも、テストで点を稼ぐコツです。

社会
社会は暗記が重要です。教科書内の重要なポイントを読み込むことも大切ですが、その知識をしっかりと解答に落とし込めるかが鍵になりますので、問題集を使って出題パターンに慣れておきましょう。
ただひたすらに覚え続けるのに飽きてしまうこともあるかと思います。そのような時は、一度手を止め、その単元に関連する書物やサブカルチャーに触れてみるのも面白いでしょう。特に歴史は、漫画やアニメ・ゲームなど、中学生がとっつきやすいコンテンツが多くあります。そのなかで、自分なりの暗記方法を見つけられると、さらに勉強がはかどるでしょう。
小学校の欄にも書いていますが、歴史の勉強で重要なのは「流れ」を理解することです。時代の流れを理解し、複数の出来事を「線」として理解できるようになると、歴史の勉強が楽しくなります。

高校生の勉強法


国語
高校生では、国語は「現代文」と「古文」の2教科に分かれます。
現代文で注意しなければならないのは、高校生のテストでは中学生の時と違い「授業中に扱った文章が出題されにくくなる」ということです。そのため、長文読解のコツを抑えておくことが必要になります。また、漢字の暗記も疎かにはできません。
古文の難易度も、中学生の時と比べ大きく上がります。高校生からは「現代語訳が掛かれていない問題」が多く出題されるからです。これを解いていくコツは、古語を地道に覚えていくことです。英語と同じで、単語力が無ければ古文の問題を解くことは難しいのです。
このように高校生の国語では、より暗記が大切になってきます。

数学
高校数学は、中学で習うものと比べ難易度が格段に上がります。そのため、問題集などに手を出す前に、まずは教科書に書いてある内容をしっかりと習得しましょう。「例題で公式や定理の要点を掴み、練習問題をこなしながら解き方に慣れ、章末(応用)問題まで解ける力を身につける」という作業が、高校数学では特に大切になります。
その次に、自分に合った問題集や参考書を用意するのも有効な学習手段です。高校数学の問題集は様々なものが市販されていますが、あまりに自分のレベルからかけ離れているものを買ってしまうと訳が分からず、やる気も失われてしまいます。そのため、自分の実力と同等、或いは少しだけ上のレベルの問題集を手に取り、それを繰り返し解いていきましょう。

英語
高校英語は中学英語の知識が身についていないと、かなり厳しいです。そのため中学で習う「名詞や動詞、形容詞、副詞の使い方、5文型、不定詞、関係代名詞、接続詞、受動態、比較級」などの復習のため、一度中学英文法をまとめた問題集に取り組んでみましょう。
高校では「覚える英単語の量」が大きく増えるため、最初は単語をとにかく覚えていくことが大切です。そのため、自分に合った単語帳を用意するようにしましょう。
ただ、高校英語の定期テストにおいては長文問題が多く出題されるため、熟語や英文法の勉強も疎かにはできません。中学の時との違いは、「教科書に出てくる文章の音読や丸暗記を行っていると、勉強時間が足りなくなる」ということです。そのため教科書の学習は日々の授業や予習・復習でカバーし、早い段階で問題集を使った勉強に入っていきましょう。

理科
理科は高校から「生物」「化学」「物理」「地学」の4つに分かれます。この4つのうち、何を選ぶかによって勉強方法は変わります。
数学が得意であれば、物理を選択すると良いでしょう。解き方さえマスターすれば、物理の問題は順調に解けるからです。様々な問題に対応するには公式だけでなく原理の根本からの理解も必要ですが、暗記量自体は決して多い科目ではないため、得意な人にとっては高得点を狙いやすい科目です。
一方、理数系が苦手であれば、生物を選択すると良いでしょう。生物の学習内容は暗記が重要なので、計算が苦手であっても点数を稼ぐことができます。もちろん、高得点をとるためにはそれなりの勉強時間が必要になることは覚悟しておかなければいけません。
その他、化学と地学を比較すると、「化学→理数系が得意な生徒におすすめ」「地学→文系が得意な生徒におすすめ」といったかたちになります。化学は計算と暗記の両方が必要であるのに対し、地学は暗記中心の分野であるからです。
ただ、受験の際は大学の学部によって必要な科目が指定されていることがあるため、その点は十分注意しましょう。

社会
高校の社会は、「地理」「日本史」「世界史」「倫理」「政治経済」「現代社会」の6つに分かれ、学校によってどの科目を教えるか異なります。この中から学部によって学ぶべき教科が変わるのです。
どの科目も暗記量が膨大になるので、ただ内容を丸暗記しようとするだけでは、高得点を狙うことは難しいでしょう。
そこで重要になるのはやはり、「流れ」を理解することです。まずは教科書を一通り読んでおき、どのような内容を学習するのかをあらかじめ理解しておきましょう。そうすることで単元どうしの「繋がり」を意識しながら勉強することができます。
また、学校で配布されるワークなどがあれば、早い段階から取り組むようにしましょう。高校の勉強は他の教科も覚えることがたくさんあるため、テスト前に一気に頭に入れようとしても出来ないことが多いです。そのため、テスト前にはできるだけ他の教科にも時間を割けるよう、日々の授業でやったところをすぐに復習するようにしましょう。

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