お知らせ

受験生の心得

2021年が始まりました!受験生の方は、合格に向けて学力向上に余念がないことと思います。
アルファでは受験生のために、『受験生の心得 プラスアルファ』をお届けします。
受験では、あと1点が勝負の分かれ道になることがあります。その“あと1点”を確実にものにするための、効果的な情報です!

1.体調管理


新型コロナウィルスが三度流行している今、受験はどのように行われるのでしょうか。
大学入試共通テスト(1月)、高校受験(1~3月)、中学受験(1~2月)の実施は、例年通りの環境で行われると、アルファは予想しています。
もちろん、検温・入室時消毒、マスク着用は義務付けられると思いますが、大勢の受験生が一堂に会しての受験となるでしょう。

うがい・手洗い
受験生が新型コロナに感染するわけにはいきません。
外出先から帰宅した時は、必ずうがい・手洗いを行うこと。また衣服や持ち物への消毒・除菌も徹底してください。

マスクの着用
外出時には、必ずマスクを着用してください。布製やポリウレタン製に比べて防御力の高い不織布製マスクをお勧めします。
他に比べて通気性が悪くやや息苦しいのですが、受験生にとっては、何より防御力を優先したいところです。

風邪・インフルエンザ対策
受験生が気にすべき疾病は、新型コロナだけではありません。インフルエンザ予防接種を確実に受けること。水分補給を怠らないこと。
特に、ミネラルやカテキンといった成分の入っている茶類がお勧めです。もちろん、薄着や湯冷めなどは厳禁です。

2.受験本番に強くなる生活習慣の修正



人間の体は生活習慣によって駆動します。受験生は、早めに生活習慣を修正しましょう。
入試本番は、9時~16時の間で行われることがほとんどです。この時間帯に“脳みそフル回転”させることが点数アップにつながります。
一般的に、脳みそは“起床してから4時間後にフル回転する”と言われています。できれば、朝6時には起床するクセをつけておきたいですね。
とかく受験生は、夜遅くまで勉強し、朝はギリギリまで寝てしまいがちです。これでは、受験本番の午前のテストで実力が発揮されないリスクがあります。
受験に向けて“朝型の脳みそ”に切り替えていきましょう!

朝型の脳みそへの切り替え方
今まで夜更かししていた受験生が、突然早起きするようにしてもうまくいかないことがあります。これまでの生活習慣が染みついているので即座に対応できないからです。
更には、急な環境の変化により脳みそだけではなく精神的にもストレスが溜まってしまうことすらあります。こうならないように少しずつ切り替えていくことが重要です。

(例)毎朝8時に起きている受験生が、朝6時起床に切り替えたい場合
 ①3日間、7:45に起床します。そのために、いつもより15分早く寝ます。
 ②次の3日間は、7:30に起床します。同じように寝る時間も早めます。
 ③同じ要領で、3日ごとに起床時間を15分ずつ早めていきます。
 ④上にある方法ならば、約1か月間で6時に起床できる体に変化します。

3.受験まで後わずか、効率を追求した勉強法


これからは、まさに“受験までのラストスパート”といえる時期です。1日の勉強、1時間の勉強が、入試本番の点数にも影響します。
ここでは、受験勉強を効率的に進めるためのコツをお教えします。

脳を活動させるのは、ブドウ糖
よく言われることですが、朝食抜きは学習には悪影響です。受験生に限ったことではありませんが、必ず朝ご飯を食べるようにしましょう。
脳を正常に駆動させるためには、ブドウ糖が必要となります。炭水化物が糖になるので、『太らないかしら』と心配して摂取しないということが無いようにしてください。

学習を始めるときのウォーミングアップ
どんな優秀なアスリートもトレーニングや試合の前に、必ずウォーミングアップをします。いきなり過酷な状況に入るのではなく、体を少しずつ起こしていくのです。
学習も同じです。勉強し始めから入試問題や難問などに取り組むとスムーズに思考できないことがあります。アスリートが起きてすぐ試合するのと同じです。頭脳のウォーミングアップをすることで、脳みその前頭前野(おでこのあたり)の血流が良くなります。
※このようなことを研究している第一人者が、『脳トレ』で有名になった東北大学の川島隆太教授です。

以下に、頭脳のウォーミングアップの方法を記します。
・朗読…文章を声に出して読みます。
 英文・現代文の中でも比較的簡単な内容の文章を5~10分程度、声に出して読んでみましょう。
 なお英単語だけ、古文単語だけを声に出しても効果薄。意味のある文章を内容理解しながら朗読することが重要です。
・計算問題…基礎的な計算問題を10~30分程度で解き続けます。

学習を終えるときのクールダウン
再びアスリートを例に出しますが、スポーツを終えた時にクールダウンといって体を徐々に通常生活リズムに戻すように熱を冷ましていきます。
学習においても同じようにクールダウンをすると、学んだ内容を定着させるのに役立ち、次回(例えば明日)同じ科目を学ぶときのやる気にもつながります。

例えば、英語の入試問題を解き、解答解説を見ながら正答誤答をチェックし、知識の再構築をした後に行うクールダウンとしては、
 ①この学習でやった全体を思い返す
 ②どんな問題を間違えたか思い返す
 ③正しかった知識を思い返す
 ④間違っていて修正した知識を思い返す
 ⑤次回、同じ科目を学ぶ内容を確認する。
これだけの作業(10分前後)をするだけで、今終えた学習内容の定着に差が出ます。

暗記を必要とする学習は就寝前が効果的
英単語・英熟語・人名などの暗記をするには、午前よりも夜や就寝前の方が効果的です。
ある実験結果によると、午前に英単語を覚えたチームと就寝前に英単語覚えたチームでは、その暗記量に30%もの開きがありました。

就寝前に、バラエティ番組は見ない
まれに“徹夜で勉強した”という受験生がいますが、全く評価できません。むしろ逆効果です。
これは体調管理に良くないというだけではなく、脳の構造からいえることです。

人間の脳は、今日1日得た情報(視覚・聴覚・経験)を寝ている間に整理します。睡眠によって、頭の中にある情報を整理整頓してくれるのです。
この時に見るのが“夢”です。脳内で整理している情報の中で見たことや経験したことが映像のようになるから“夢”を見た。となるのです。

徹夜をするということは、この情報整理をしないで次の日を迎えるということです。これではせっかく頭に入れた知識も混乱し使いこなせるものになりません。
標題の『就寝前に、バラエティ番組は見ない』の理由は、もうお分かりですよね。
寝ている間に今日学習した知識を整理したいのに、インパクトのあるバラエティ番組の内容が邪魔して、朝起きたら“昨日何を覚えたっけ?”となりやすいのです。

スマホ・ゲーム・漫画などは、学習机の近くに置かない
受験生とは言え、長時間集中し続けることは至難の業です。どんなに学力の高い受験生でも気が散る瞬間が何度も訪れます。
勉強している最中に、手の届くところにゲームや漫画などがあると、すっと手が伸び、そちらに時間を費やしてしまうということが起こります。
受験勉強するときには、ゲームや漫画は手が届きにくいところ(できれば別室)においておくと良いでしょう。

スマホは特に受験勉強の邪魔をします。
皆さんは“スイッチングコスト”という言葉をご存じですか?
一般的には、あるサービスを別のサービスに切り替えるときにかかる費用の事です(例えば、A社の携帯電話からB社の携帯電話に切り替えるときにかかる手続き費用や店頭などでかかる時間など)。勉強においてもスイッチングコスト(ここでは、コストは金額的なものではなく時間的なものを指します)がかかります。特に、一回勉強を中断する時にかかる思考を元に戻す時間を言います。

(例)英語の入試問題に取り組んでいる時に、友人からLINEでメッセージが来たらどうしますか?

ちょっとしたメッセージならスグ返信すれば済みます。何度かやり取りをしたとしても、“LINEを見て、メッセージを入力している時間”は何十分もかかりません。
しかし、スイッチングコストつまり“ムダにしている時間”は莫大です。

メッセージのやり取りなどをすると気持ちがそちらに移ってしまうので、先程まで読んでいた英文の重要な部分や複雑な部分(特に入試問題で問われるような部分)の情報整理が崩れます。
LINEやり取りの後、もう一度(多くの場合は一番最初から)英文を読みなおさなければ受験勉強で求められるレベルの学習はできません。これがスマホで失ってしまう莫大な時間=スイッチングコストなのです。

受験勉強をするときには、スマホは絶対に脇に置かないことです。
学校の課題の管理が困難である場合は、担当の講師やお客様相談室に相談することを検討してください。

4. 問題の読み間違えが多い受験生の処方箋


入試では、単純な知識問題や計算問題は少なく、また合否の決め手にはなりません。
文章題や長文読解などで得点をすることが合格のためには重要です。
こういった文章題・長文読解を苦手にしている受験生はたくさんいます。
問題に解答した後で、解答解説を見てみると『あ!そういう意味だったのか』と勘違いしていたことに気づくこともあるでしょう。
受験本番でこれをしてしまうと、非常に勿体ないのですが、この弱点を克服しないまま受験に突入する生徒が多いのも現実です。
こういった弱点を克服するには、文章題の問題文や長文を“声に出しながら読む”ことです。
入試本番では、声に出しながら問題を解くことは許されませんが、受験勉強なら大丈夫。
それを続けていくと、問題文や長文の読み違いをしにくくなるのです。

以上の点を意識しながら、受験当日にしっかりと実力を出せるよう、万全の準備をしていきましょう。
アルファはこれからも、受験生の皆さんを全力で応援していきます!