日々の学習の中で最も軽視されがちな国語の学習ですが、学習しても成果が分かりにくい上に即効性がないのが要因ではないでしょうか。
しかしながら国語以外の教科においても国語力は必要となります。
一見国語力が必要なさそうな算数や数学も方程式や証明問題で読解力や文章構築力が必要になるし、英語も基礎ならまだしも受験レベルになると日本語能力が低いと伸びない。
理科や社会も日本語即ち国語で問題が書かれているし、日本語で答えることが大半なのです。
学校授業の内容がさほど難しくなく、量も多くはないうちはそれでもなんとかなるが、いざ予習・復習、受験勉強などの自学自習に取り組むときには、教科書・参考書・参考文献・問題集いずれを使っても自らの力で文章を読み取らないとならなくなる。
大学ならば、指定された文献を読んだ上で、まとめて行く事がレポート作成する上でも必要になってきます。
さらに言えば学生期間だけでなく学校を卒業して社会人となっても学習して仕事を覚えていく必要はどうしても出てくることとなるでしょう。
国語力の低さは、そのまま人生を生きて行く上での自学自習の力が劣ってしまうということ。
では、どうすれば国語力が上がるかと言えば、一にも二にも読書量が鍵を握ることになります。
多くの読書は日本語のバリエーションを豊かにする。
漢字の読みに強くなる、語彙力が上がる、多面的な考えに触れることで考え方の選択肢が増える、などプラスの要素がとても多いのです。
しかしながら好きでなくとも自分の為になるからと努力出来るのは自分を確実にコントロールできる一部の人だけでしょう。
だからこそ読書する楽しさをなるべく早いうちから身につけることが大きな意味を持ってくるのです。
日本は世界のどの国と比較しても本屋の数、出版されている本の量、質ともに突出しています。
さらに先人の努力によってあらゆる用語が日本の単語に翻訳されたおかげで他の言語を学習せずともかなり高度な専門分野においても自国語での学習が可能となっています。
こんな環境は世界のどこにもありません。
日本語で書き留められた限りなく広くて深い活字の世界には一人一人にとって興味のある内容を扱った本が必ずあるはずです。
この極めて恵まれた環境への扉を開く事が国語力だけでなく自分自身の将来にもつながって行く事でしょう。