目次
~個別指導塾を選ぶ【8つ】のポイント~
そもそも個別指導塾とは
まず、個別指導塾の仕組みについて解説いたします。
そもそも「塾」と聞くと、多くの生徒が同時に授業を受ける「集団塾」をイメージされる方も多いと思います。
それに対し、少人数制で一人ひとりに丁寧な授業を行ってくれるのが「個別指導塾」です。
その具体的な違いについて見て行きましょう。
■集団塾と個別指導塾の違い
集団塾 | 個別指導塾 | |
---|---|---|
授業人数 | 5人~20人程度 | 1人~4人程度 |
授業ペース |
決められたカリキュラムで、 全員が同じペースで進む |
一人ひとりの学力や性格に 合わせたペースで進む |
料金 | 比較的安め | 比較的高め |
向いている子 |
・競争心が強い子 ・自ら努力できる子 ・一定以上の学力がある子 ・学習習慣が身に付いている子 |
・自分のペースで学びたい子 ・基礎から学力を高めたい子 ・ピンポイントで学びたい子 ・部活や習い事で忙しい子 |
↓↓それぞれの項目について、詳しく解説します↓↓
★授業人数について
集団塾は、多くの生徒が1人の先生の授業を聞くスタイルです。学校の授業と同じですね。
人数は塾によって異なりますが、一般的な集団塾では10人~15人程の生徒が一緒に授業を受けることが多いようです。
一方、個別指導塾はその名の通り、個別(少人数)で授業を行います。
一般的な個別指導塾では2~4人の生徒に対し、1人の講師が付く形で授業が進みます。
また、完全1対1で授業を行う個別指導塾もあります。個別教室のアルファもその1つです。
★授業ペースについて
集団塾では、全員同じペースで授業が進みます。こちらも学校の授業をイメージしていただくと分かりやすいと思います。
その塾のペースに十分ついていける子は問題ありませんが、時には授業についていけない子や、恥ずかしくて質問できない子などがどうしても生まれてしまいます。
一方、個別指導塾では一人ひとりの学力に合わせ、生徒ごとに違ったペースで授業が進みます。
講師に質問もしやすく、基礎から学力を身に付けやすいのが特徴です。
★料金について
一般的に、集団塾は個別指導塾と比べると、料金は低めです。
学年や通塾回数等にもよりますが、集団塾の場合、安いところだと1万円以下で通えるところもあります。
一方、個別指導塾の場合は1万円以上はかかると考えておいた方が良いでしょう。
もちろん塾によって料金は大きく異なりますし、個別指導塾の中でも様々な工夫によって、料金をおさえているところもあります。
そのため、まずはお近くの塾を調べてみることをオススメします。
※公式HP等に料金が一切書かれていない塾は避けた方が良いでしょう。
個別教室のアルファの料金はこちら!
★向いている子について
先述のように、集団塾と個別指導塾は授業スタイルが大きく違うため、「どんな子が向いているか」も違ってきます。
集団塾は、周りと競い合ったり、自ら努力して学んでいける子が向いています。
一方、個別指導塾は自分のペースで学びながら、じっくりと学力を身に付けたい人に向いていると言えます。
↓↓個別指導塾に向いている子については、次の章でもっと詳しく解説します!↓↓
個別指導塾に向いている子とは
前章では、集団塾と個別指導塾の比較を行いながら、それぞれの特徴をご紹介しました。
ここからは、どのような子が個別指導塾に向いているかを「性格」「学力」「生活スタイル」の3つの軸でご説明します。
■性格
①:集団の中で学ぶより、自分のペースで勉強したい子
「周りに他の生徒がいると気になって集中できない」
「ついつい他の子と喋っちゃう」
「近くにいる人が少ない方が集中できる」
このように、周囲の雑音が気になったり、皆と一緒のペースで勉強することが苦手なお子さまは少なくありません。
これらは全く恥ずかしいことではありませんが、そのようなお子さまは多くの生徒と一緒に勉強する集団塾よりも、少人数制で一人ひとりのペースに合わせてくれる個別指導塾の方が向いていると言えるでしょう。
②:みんなの前だとなかなか質問できない子
「分からないところがあるけど、皆の前で訊くのは緊張する」
「”こんなこと訊いたら恥ずかしいんじゃないか”と思ってしまい、全然質問できない」
「授業が終わってからじゃないと訊きに行けない」
この気持ち、よくわかります!筆者も学生時代はそうでした。
しかし、分からないところをそのままにしておくと、後で勉強しようと思っていても忘れてしまうもの。
そして次第に「分からないところが分からない」という状態になり、成績も下がってしまいます。
学力を上げるには、分からないところをその場で訊き、理解していくことがベストです。
個別指導塾であれば、基本的に「周囲の目」というものがないため、緊張しやすいお子さまでも気軽に質問できます。
■学力
①:基礎学力からしっかり身に付けたい子
「あまり勉強に自信がなくて、基礎から学びたい」
「正直、前の学年からわからなくなった」
「学校や塾の授業ペースについていけない」
そのようなお子さまには、個別指導塾がオススメです。
学校や集団塾では、多くの生徒が同じ授業を受けるため、その授業のレベルについていく必要があります。
それに対し個別指導塾では、生徒一人ひとりの学力にあわせた指導が可能です。
前の学年からの戻り学習にも対応している塾もあるため、基礎力を身に付けるのに個別指導塾は最適です。
②:学習習慣が身に付いていない子
「家に帰ってから勉強することはほとんどない」
「予習・復習の習慣が身に付いていない」
そのようなお子さまは、まず個別指導塾から始めることをオススメします。
多くの集団塾では、毎回の授業で一定量の宿題が出され、その宿題を解き終えてくる前提でカリキュラムが組まれています。
ある程度予習・復習の習慣が身に付いていないと、集団塾で出される宿題をやりきるのは難しいと言えます。
それに対し、個別指導塾でも宿題は出ますが、生徒の学力や目標、私生活のスケジュール等に合わせて難易度や量を調節してくれます。
そのため個別指導塾であれば、無理のないところが学習習慣を身に付けていくことができます。
③:勉強したいところが明確な子
①と②を見ると、「個別指導塾は勉強にあまり自信がない子向けなの?」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。
例えば、偏差値60~70台のハイレベルな学校を目指すお子さまも、個別指導塾を利用することでさらなる学力向上が期待できます。
「中学受験をしたいけど、算数の問題でつまづくことが多い」
「○○高校に行きたいけど、この科目が足を引っ張ってる」
「○○大学の合格ラインを超えるために、この苦手教科の点数を上げたい」
このように、自身の勉強したい箇所が明確になっている場合、個別指導塾でピンポイントな指導を受ける方が効率的でしょう。
■生活スタイル
①:部活や習い事で忙しい子
「部活が忙しくて勉強する時間がない」
「スケジュールが一定ではなく、1週間の中で決まった時間が取れない」
「習い事を複数やっていて毎回宿題が終わらない…」
そのようなお子さまは、指導スケジュールの柔軟性が高い個別指導塾がオススメです。
集団塾の場合、学校のように授業スケジュールは固定であるため、生徒に合わせて時間を変えるといったことはほとんど行われません。
一方、個別指導塾では生徒のスケジュールに合わせて、授業時間を柔軟に変更してくれるところもあります。
忙しいお子さまは、できるだけ直前の変更・振替などにも対応している塾も選ばれた方が良いでしょう。
②:学校に通えていない子
「しばらく学校に通えておらず、勉強が遅れている」
「復学したいとは思っているけど、学力面がネックになっている」
そのような場合、個別指導塾で少しずつ勉強を再開することから始めてみましょう。
集団塾では学校と同等、もしくはそれ以上のペースで授業が進むため、勉強の遅れを自覚しているお子さまが授業についていくのは困難な場合が多いです。
それに対し個別指導塾であれば、生徒のレベルに合わせた学習指導が可能なため、勉強を再開するには最適な環境と言えます。
個別指導塾に通う始めるタイミングとは
結論から言うと、個別指導塾を始めるタイミングはいつでもOKです。
集団塾の場合、一年間のカリキュラムが決められています。
そのため途中から参加するには、入塾前の範囲については自分で勉強する必要があります。
また、集団塾では過去の範囲について一定の理解がある前提で授業が進むため、途中から参加するにはそれなりのレベルを求められることも。
だからこそ、集団塾を始めるタイミングは学年の始まりや、夏休み・冬休みといった時期に集中することが多いのです。
それに対し個別指導塾では、一人ひとりの生徒に合わせたカリキュラムが組まれるため、始める時期を考える必要はありません。
もちろん、勉強を始めるの早いに越したことはありません。
そのため「塾での勉強が必要かも」と思ったその日に、まずはお近くの個別指導塾に問い合わせてみることをオススメします。
個別指導塾を選ぶポイント
①:授業形式(講師1人に生徒は何人?)
個別指導塾は、主に以下の2つに分類できます。
①:生徒2人~4人に対し1人の講師が付く少人数制の個別指導塾
②:生徒1人に対し1人の講師が付く完全1対1の個別指導塾
一般的な「個別指導塾」は①の授業形式であることが多いです。
①のメリットとしては、個別指導塾としては料金が低めであることや、塾内で友人ができやすいこと等が挙げられます。
一方、デメリットは実際の指導時間が少なくなってしまうことです。
例えば1コマ90分の指導時間で1対2の授業形式であった場合、1人の生徒に指導できる時間は45分程度となり、それ以外は自習に近い時間となります。
1対3、1対4などの場合はこれよりもさらに自習時間は多くなります。
その間は質問しづらい雰囲気であることも多く、この点は個別指導塾を選ぶ際に留意すべきポイントと言えます。
それに対し②の完全1対1の個別指導塾の場合、料金は比較的高めになりますが、指導時間の全てを1人の生徒のためだけに使えるため、学習効率が高いのが特徴です。
分からないところがあればすぐに質問でき、いち早く疑問を解決することができます。
「引っ込み思案でどうしても自分から質問できない」という生徒であっても、問題を解く様子を講師が見ながらつまづきを判断できるため、苦手箇所が生まれにくいのもメリットの一つです。
また、生徒の学力分析や伸びしろ等を素早く行えるため、「受験まで時間がなく、できるだけ早急に学力を上げたい」という場合にも、1対1の授業スタイルは有効です。
それぞれの特徴を比べながら、お子さまの状況に合う個別指導塾を見つけることが、成績アップへの近道です。
…ちなみに、個別教室のアルファは完全1対1の個別指導塾です!
個別指導塾を選ぶポイント
②:講師の質(プロ講師 or 学生講師)
個別指導塾における講師も2種類に分けられます。
①:大学生などがアルバイトで行う「学生講師」
②:社会人が職業として行う「プロ講師」
①の学生講師のメリットは、生徒との年齢が近いことです。
特に高校生の生徒の場合、講師との年齢が数個程しか違わず、身近なお兄さん、お姉さんに教えてもらっている感覚になります。
親しみを感じやすく、講師と打ち解けるのも早いでしょう。
一方、学生講師のデメリットは指導経験が少ないことです。
学生がアルバイトで行なっているため、社会人のプロ講師と比べると指導経験・合格実績等が少なく、指導の幅にも限界があります。
また、学生の場合、大学のテストや就職活動等の影響から、指導時間の変更や講師交代が頻繁に行われることもあります。
一方、②のプロ講師のメリットは、指導経験が豊富であることです。
長年にわたり、数十人・数百人の指導を担当してきた講師も多く、その経験によって培われたノウハウで、一人ひとりの生徒に最適な指導を行うことができます。
もちろん学生講師と比べ合格実績も豊富であり、数多くの中学・高校・大学の攻略方法を熟知している講師もいます。
「本気で成績を上げたい!」「絶対にこの学校に合格したい!」といった強い目標があるお子さまは、プロ講師のいる塾を選んだ方が良いでしょう。
デメリットとしては、プロ講師の塾は料金が高めであることが多いです。
もちろん塾にもよりますので、一概に「プロは高い」と決めつけず、まずはお近くの塾の情報を集めるところから始めることをオススメします。
個別教室のアルファは100%プロ講師の個別指導塾ですが、広告宣伝等をできるだけ抑えているため、あんしん価格でご利用頂けます。
個別指導塾を選ぶポイント
③:対応科目・対応学年
塾によって、対応している教科・科目が限定されているところがあります。(例:国・数・英のみ、等)
学習指導を受けたい教科が決まっているお子さまは問題ありませんが、「科目を問わず、全体的に成績を上げたい」という場合は、できるだけ多くの科目のサポートが可能な塾を選ぶようにしましょう。
個別指導塾の中には、1人の講師が国・数・英・理・社の5教科に対応しているところもあります。個別教室のアルファもその一つです。
また個別指導塾を選ぶ際、その塾が対応している学年も確認するようにしましょう。
「そんなの当たり前じゃん!」
と思われるかもしれませんが、今のお子さまの学年だけでなく、進級・進学後のサポートもその塾で対応できるかを意識しながら確認しましょう。
例えば小・中学生限定の塾であれば、仮にその塾で良い先生に出会っていたとしても、高校進学後は塾を変える必要があります。
もし長期にわたって同じ塾・同じ先生でサポートしてもらいたいという場合は、小・中・高の全学年に対応している塾もあるため、そのような塾を選択することをオススメします。
個別指導塾を選ぶポイント
④:授業以外のサポート体制
「塾に行った時はちゃんと勉強するけど、家に帰ってきてからは全然やらない…」
というお子さまは意外と多いもの。
そのような状態にならないためにも、塾による授業以外のサポートは重要です。
例えば、
・宿題をきちんとやりきるための仕組みがあるか
・自習室は用意されているか
・家での学習時に質問に対応できるようなサービスはあるか
などをチェックするようにしましょう。
また、保護者に対してのサポート体制も大切な要素の一つです。
・学習成果について保護者に報告する仕組みがあるか
・さまざまなことを塾に相談できる体制が整っているか
などは、お子さまを通塾させるうえで意外と重要なポイントになります。
個別指導塾を選ばれる際は、ぜひこのあたりのポイントも意識して調べてみてください。
個別指導塾を選ぶポイント
⑤:料金は明確か
これは塾に限らず、あらゆるサービスに言えることですが、入塾前にしっかりとした料金の説明があるかは重要なポイントです。
一言に「塾の費用」と言っても、
・入会金
・授業料
・教材費
・サポート費
・自習室利用料
など、様々な項目があります。
入塾前にこれらが明確に書かれた見積をもらい、料金を正確に把握するようにしましょう。
また、お子さまの学年や月ごとの通塾回数、指導時間・指導教科などによっても料金が変わります。
入塾後、コースやプランを変更したくなった時のために、料金がどれくらい変わるのかを知っておくことも大切です。
お子さまとも相談の上、最適なプランを選ぶようにしましょう。
個別指導塾を選ぶポイント
⑥:指導実績・合格実績
指導実績や合格実績は、その塾の実力を知るための重要なポイントです。
特に志望校が決まっているお子さまは、その学校に合格させた実績がある塾を選ぶことが、合格への近道です。
多くの塾では、合格実績を公式HP等に掲載しているため、まずはそれを確認するようにしましょう。
個別指導塾を選ぶポイント
⑦:お休み時の振替・授業回数の変更等の柔軟性
塾に通っていると、時には子どもの体調不良や急な予定などで、塾をお休みしないといけなくなることもあるでしょう。
そのような場合、せっかくの授業料を無駄にしないためにも、振替制度がどのようになっているかなどをしっかりと確認しておきましょう。
たいていの塾が「指導の○時間前(○日前)に連絡があれば無料で振替が可能」となっていますが、中には振替がきかない塾や、あっても有料になってしまう塾もあるため、注意が必要です。
また、塾に通っていると、学習状況により「通塾の回数を増やしたい/減らしたい」といったことがよく起こります。
そのため、途中で授業回数を変更したくなった場合、どのような対応を行なってくれるかも事前に確認しておくことをオススメします。
中には変更対応自体にお金がかかったり、変更までに長い時間がかかる塾もありますので注意が必要です。
個別指導塾を選ぶポイント
⑧:無料体験の有無
・その塾がどんな指導をしてくれるか
・塾の雰囲気はどんな感じか
・その塾で続けられそうか
などを知るには、その塾の無料体験指導を受けてみることが一番です。
多くの塾が無料体験を実施していますが、中には入塾前の体験ができない塾もあるようです。
無料体験を受けずに入会するのはかなりリスクが高いため、体験は必ず受けるようにしましょう。
また、無料体験を受けたからと言って、強引に入会を勧めてくるようなところもあります。
当然ながら、そのような塾に入会する必要は全くありません。