「ありがたい」の敬語表現とは?②|全学年/国語

勉強コラム

皆さんこんにちは。個別教室のアルファです。
この記事では、札幌市内で小学生~高校生を中心に「完全個別指導」を行っているアルファが、「ありがたい」の敬語表現について解説します!

「ありがたい」という言葉、漢字では「有り難い」と書きます。
「有り」と「難い」が合わさった言葉で「あることが難しい」という意味になのです。

しかしながら現代において、私たち身の回りでは、"ないものがない"くらいに物があふれています。
当たり前にものがあることのありがたみを実感することは難しいかもしれませんね。

「ありがたい」の由来とは

これは仏教で有名なお釈迦様が弟子に問いた内容から来ております。

お釈迦様「そなたは人間に生まれたことをどのように思っているか」
弟子「はい。喜んでおります。」
お釈迦様「では、どのくらい喜んでいるか」
弟子「……」

と、答えに困った弟子にお釈迦様は、盲木浮木(もうきふぼく)のたとえをあげました。
盲木浮木とは、盲目の亀が100年に一度海面に顔を出すとして、大海に浮かぶ1本の丸太棒に亀が頭を入れることは困難に近く、人間に生まれることと同じくらい難しいこと、つまり「有り難い」ことであると弟子に教えたことが由来となっております。

なぜなら地球上には様々な生き物が存在し、生物は150万種類あるといわれ、1つ1つの種類にも相当な数がいるため150万分の1以上の確率といっていいでしょう。
これって宝くじ1等があたる確率より高いのではないでしょうか。
(ちなみに宝くじの1等が当たる確率は0.000005%と言われています)

「ありがたい」に代わる言葉はある?

例えば家の中での親子の会話の中で…

母「○○ちゃん、洗濯物干すのを手伝ってくれるとありがたいんだけど…」
子「はい。」

会社の中での上司と部下の会話でのひとこと

部下「課長、○○へのクレーム対応同行してくれるとありがたいです。」


親子の会話と、上司と部下との会話を比較すると、違和感を感じませんか?
親子の会話のほうがしっくりきませんか?
これは、目上の人が下の人に言う言葉としてふさわしい印象を受けますよね。
それでは、目上の方に使う言葉としてどのようなものがあるかといいますと

「こころより感謝申し上げます」
「厚く御礼申し上げます」

などがあります。

「ありがとう」「ありがたい」

ありがたいとありがとうは似ていると思うませんか?
ありがとうはもともとありがたいから来ています。

ありがたい+ございます

ありがたく+ございます

ありがとう+ございます

とかたちをかえたものです。
「ありがたい」は形容詞で「ございます」をつけると活用形は連用形です。
連用形にはウ音便で読み方が変わるものが存在します。
ウ音便とは「く」、「ぐ」などの子音が言いやすくなるように「う」音にかわる現象のことです。

例えば

(お)早い+ございます

(お)はよう+ございます

よい+やった

よく+やった

よう+やった

のように形がかわります。
ありがとうの生みの親はありがたいんですね。

おわりに

言葉を一つとってみても、それぞれの言葉に深い意味があり、使ってきた歴史があり、変化の過程があることに気づかされます。

一斉授業の国語では、一般的な考え方や答えの出し方を主に進めていきます。
そんな内容に面白さを感じなくなってしまった経験はありませんか?
筆者は、理系出身ですので文章を読んだときに大多数が出す答えを回答することに苦痛を感じた経験があります。
そんなときには、言葉の由来について探ってみると「なるほど」、「へー」が増えて勉強したくなるかもしれません。

さて、この記事をお読み頂いた方の中には
「子どもの学校の成績があがらない」
「保護者として、どんな対策をしてあげれば良いのかわからない」
「このままだと進学・受験も不安」
といった、お子さまの勉強に関するお悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか。
何も対策を講じないままでいると、勉強に対する苦手意識は日が経つほどに広く、深いものになっていきます。

そのようなお悩みを解決するのが、私たち『個別教室のアルファ』です。プロ講師による完全オーダーメイド授業を展開するアルファは、これまで15年以上にわたり、全国のお子さまの学習をサポートしてきました。

また、「ご家庭の頼れる教育パートナー」を目指す私たちは、お子さまだけでなく、保護者さまとも充実したコミュニケーションを図ります。お子さまの将来について、共に考え、共に支え、共に理想を実現するのが私たちの仕事です。
今、お子さまの勉強についてお悩みの方は、是非一度、アルファの授業を体験してみてください。