「ありがたい」の由来とは
これは仏教で有名なお釈迦様が弟子に問いた内容から来ております。
お釈迦様「そなたは人間に生まれたことをどのように思っているか」
弟子「はい。喜んでおります。」
お釈迦様「では、どのくらい喜んでいるか」
弟子「……」
と、答えに困った弟子にお釈迦様は、盲木浮木(もうきふぼく)のたとえをあげました。
盲木浮木とは、盲目の亀が100年に一度海面に顔を出すとして、大海に浮かぶ1本の丸太棒に亀が頭を入れることは困難に近く、人間に生まれることと同じくらい難しいこと、つまり「有り難い」ことであると弟子に教えたことが由来となっております。
なぜなら地球上には様々な生き物が存在し、生物は150万種類あるといわれ、1つ1つの種類にも相当な数がいるため150万分の1以上の確率といっていいでしょう。
これって宝くじ1等があたる確率より高いのではないでしょうか。
(ちなみに宝くじの1等が当たる確率は0.000005%と言われています)
「ありがたい」に代わる言葉はある?
例えば家の中での親子の会話の中で…
母「○○ちゃん、洗濯物干すのを手伝ってくれるとありがたいんだけど…」
子「はい。」
会社の中での上司と部下の会話でのひとこと
部下「課長、○○へのクレーム対応同行してくれるとありがたいです。」
親子の会話と、上司と部下との会話を比較すると、違和感を感じませんか?
親子の会話のほうがしっくりきませんか?
これは、目上の人が下の人に言う言葉としてふさわしい印象を受けますよね。
それでは、目上の方に使う言葉としてどのようなものがあるかといいますと
「こころより感謝申し上げます」
「厚く御礼申し上げます」
などがあります。
「ありがとう」「ありがたい」
ありがたいとありがとうは似ていると思うませんか?
ありがとうはもともとありがたいから来ています。
ありがたい+ございます
ありがたく+ございます
ありがとう+ございます
とかたちをかえたものです。
「ありがたい」は形容詞で「ございます」をつけると活用形は連用形です。
連用形にはウ音便で読み方が変わるものが存在します。
ウ音便とは「く」、「ぐ」などの子音が言いやすくなるように「う」音にかわる現象のことです。
例えば
(お)早い+ございます
(お)はよう+ございます
よい+やった
よく+やった
よう+やった
のように形がかわります。
ありがとうの生みの親はありがたいんですね。
おわりに
言葉を一つとってみても、それぞれの言葉に深い意味があり、使ってきた歴史があり、変化の過程があることに気づかされます。
一斉授業の国語では、一般的な考え方や答えの出し方を主に進めていきます。
そんな内容に面白さを感じなくなってしまった経験はありませんか?
筆者は、理系出身ですので文章を読んだときに大多数が出す答えを回答することに苦痛を感じた経験があります。
そんなときには、言葉の由来について探ってみると「なるほど」、「へー」が増えて勉強したくなるかもしれません。
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