まずは敬語の種類を確認するところから始めましょう!
●尊敬語→動作の為手(して)を上げることで敬意を表す
とってもえらいあなた様がお食事を「召し上がる」という感じ
●謙譲語→動作の為手を下げることで、動作の受け手に敬意を表す
バカでクズで身分の低い私めが食事を「いただく」という感じ。
●丁寧語→「話し手・書き手」から「聞き手・読み手」に対する『です・ます』
敬語用の単語をしっかり覚えていきましょう!
① 高貴なお方専用の「尊敬語」:相手の動作に使いましょう。
あそばす(なさる)
おはす・おはします(いらっしゃる)
います・ます(おいでになる)
仰す・のたまふ(おっしゃる)
思ほす・思す・おぼしめす(お思いになる)
きこす・きこしめす(お聞きになる)
御覧ず(御覧になる)
大殿ごもる(お休みになる)
召す(呼ぶ・食べる・乗る・着る)
たまふ・たぶ・たまはす(お与えになる)
② 身分の低い人用の「謙譲語」:自分の動作に使いましょう。
承る(うかがう)
候ふ・侍り(お仕えする)
奉る・参らす(差し上げる)
たまはる(いただく)
つかまつる・つかうまつる(して差し上げる・お仕え申し上げる)
申す・聞こゆ・奏す・啓す(申し上げる)
参る・まうず(参上する)
まかる・まかづ(退出する)
③ とにかく使っておきたい「丁寧語」:聞き手・読み手に対して。
侍り・候ふ (あります・ございます)
補助動詞の使われ方
上記の①②③は「本動詞」の用法、動詞本来の意味内容で使っています。が、他に「補助動詞」といって、他の動詞に付くことで、尊敬語や謙譲語に変化させる用法があります。
●尊敬の補助動詞
~たまふ『四段』・~おはします(~なさる・お~になる)
●謙譲の補助動詞
~奉る・~きこゆ・~まゐる(~申し上げる・~いたす)
●丁寧の補助動詞
はべり・さぶらふ(~です・~ます・~でございます)
まとめ
その言葉を「誰が」「誰に向けて」使っているかがわからなければ理解が難しいです。「言葉の向き」を常に意識して下さい。
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