接続詞を見極めることが大切!
英語の長文問題を的確に読み取るコツのひとつとして、接続詞を見極めることがあります。接続詞は等位接続詞と従属接続詞に分かれますが、ここでは、等位接続詞を見ていきます。
等位接続詞は、and、but、or の3つが基本で、A and B、A but B、A or B のA、Bには、単語、句、節(文)と、何でも入ります。
従属接続詞(when、because等)の後ろには、節(文)しか来ません。従属接続詞に続く部分は、主節より重要度が低くなります(もちろん、読まなくてもいいというわけではありません)が、等位接続詞のAとBは等価値になり、単語、句、節の観点から、同じ形が並びます。
特に、Bに動詞が来ている場合、Aをしっかり特定することは、文意を掴む上でとても大切です。
実際の例文を使って問題に慣れよう!
数年前に大学入試センターが公表した「共通テスト」試行調査の問題文から、例文を引いてみます。
① It is also believed that origami helps keep motor skills and increases brain activity, (後略)
increases は複数形か三単現なわけですが、後ろに brain activity という目的語(名詞)があるので動詞と判断し、helps (A) and increases (B) と読み取ります。
ですので、これの訳し方の例としては、
→「折り紙は運動機能の維持に役立つとともに、脳活動も増進させると考えられている。」となります。
②A red object, for example, absorbs every color of the rainbow, but reflects only red light to our eyes.
れも reflects は三単現ですから、absorbs (A), but reflects (B) とわかります。
not only A but also B や not A but B などの熟語以外は、but は文と文を繋ぐことがほとんどなので、珍しい例文です。
→「例えば、赤い物体は七色を全て吸収するが、我々の目に届く赤い光だけは反射する。」のような訳になります。
③Often, kids focus on particular skills or learn values from religious books and traditions.
learn は原形か現在形です。focus を名詞でしか覚えていない人にとっても、focus (A) or learn (B) だと読み取る重要な手掛かりが、or が等位接続詞であると知っていることなのです。
→「子どもというものは、特殊な技術に集中するか、宗教書や伝統から価値を学ぶものである。(この文は、アメリカのサマーキャンプに関する内容です)」
ここに挙げた例文はAが比較的短いので簡単に思えるかもしれませんが、Aが1行、あるいはそれ以上に亘っていると、Bに対するAを特定する重要度が増します。等位接続詞の直後の単語に、注目です。
有名な曲の歌詞にもヒントが!
滅多にお目にかかりませんが、for に等位接続詞の用法があります。従属接続詞に置き換えるなら、because です。
若い世代にはもう存在を知られていないようですが、エルビス・プレスリーの「好きにならずにいられない」(1961)から、歌詞を引用します。because (歌詞では、1音節で ‘cause という形もよく見られます)だと理由の説明ですが、for を用いると、前半と同じ重みを持って伝えたい内容になるわけです。
Take my hand
Take my whole life too
For I can’t help falling in love with you
(試訳)
僕の手を取ってくれ
僕の人生もあげるよ
君を好きにならずにいられないからね
おわりに
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